Works
本格作業でオリジナル包丁を。伝統産業を観光商品に変える<桑原鍛冶工房>
- エリア
長崎県長崎市
- 最終成果物・完成形
・包丁作り体験 42,800円
・サバイバルナイフ作り体験 57,500円
- 現状
・長崎県の歴史・文化と紐づけられる資源が埋もれている(長崎県の伝統工芸品である蚊焼"かやき"包丁)。
・昔は100軒近くあった蚊焼包丁生産業者が、現在は4軒と、消滅の危機に瀕している。
・長崎県の伝統工芸品という地域ブランドを持っている一方で観光との接続環境を持ち得ていない。
・長崎県は欧米豪のインバウンドが増えている一方で、彼らに向けたコンテンツのラインナップが薄い。
- 課題
・観光体験商品というレジャーの入り口で新規顧客との接点を作り、蚊焼包丁の価値を体感してもらう。
→蚊焼包丁は県の伝統工芸品でありながら、認知度が低い。そもそも旅先で包丁を買うことは稀な上に、高単価商材。
モノだけを置いて販売しても買ってもらえない。
・欧米豪のインバウンド向けコンテンツとしてラインナップする。
- マサカノ開発ポイント
・事業者の想いのズレを丁寧に修正(観光客の受け入れ対応の説得)。
→3代目(親)、4代目(息子)の立ち位置、考え方を理解したうえで、4代目の想いを3代目に説得する立ち回り。・ターゲット設定:近隣に来訪している顧客のデータを分析。ボリュームゾーンの子連れファミリー層をメインターゲットに設定。
・ニーズの仮説立案:子連れの親としては子どもに様々な体験をさせたいと思う。
・プランの流れ
→蚊焼包丁、工房の歴史を説明し、価値を伝える。
→安全確認を中心に体験内容を説明する。
→整形、研ぎ仕上げ(刃を研ぎ石で研ぐ)。
→名入れ(イニシャル入れ)※自分だけの商品であることの証として。【POINT】
・長崎に来訪した人が隙間時間で参加できるよう120分という時間で完結させる。
・安全を最大限に考慮した上で、可能な限り”本格的な作業”が体験できるように設計。
・国内向けには高単価商品、加えてインバウンドコンテンツとしても見据えることから、蚊焼包丁が持つ歴史や長崎が生み出した文化との繋がり等、
ストーリー(メッセージ)を丁寧に顧客に伝えるシナリオを提示。
▲研ぎ工程もプロが実際に使う機械で行う。常に職人が手を添えてサポートすることで安全確保
▲最後に刃に名入れをする。アルファベットや数字はもちろん、マークも複数あるので選択の楽しみが加わる
▲約2時間の体験工程を経て、職人と顧客の距離が近くなる。「切れなくなったら持っておいで、研いであげるから」という会話が旅の思い出として顧客に残る
- 価格イメージ
商品造成:50万円
- 制作期間
3か月間
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▲火入れによる熱と鋼(はがね)の変化を全身で体感できるプログラム -
▲最後の仕上げは4代目が。どんな不器用さんでも「本物」ができあがる
