Works
『海業』を活用した漁協との観光商品開発プロジェクト<浜串漁業協同組合>
- エリア
長崎県新上五島町
- 最終成果物・完成形
・はじめての人におすすめ!魚の特性を知って仕掛けを作る
釣って釣って美味しくディナー体験:35,000円~(宿泊プラン)
- 現状
・国(水産庁)の進める「海業」推進の一環。
※「海業」とは・・・海や漁村の持つ地域資源を活用して、漁業・水産業に観光・飲食・体験などを組み合わせ、地域の賑わいや所得、雇用を創出する取り組み)
・浜串漁協として観光客受入れ環境が整っていない。
・釣り客は多いが、釣った魚をエリア内で消費する環境がない。
- 課題
・海をフィールドにして漁師、地域事業者、漁協が稼ぐ手段を作る。
・観光客の消費単価UP、満足度UPを図る。
- マサカノ開発ポイント
・エリア(組織・人材)の関係性を整理
→エリア内の宿泊施設の支配人と漁協の理事がキーマンと特定。ふたりの想いと実行力を把握し事業の中心に据える。
→議論を重ね広げた企画アイデアと地域の組織・人材の関係性を並べ、現実的なゴールを描く。・ヘビー釣り客は囲い込めている上に釣り以外にお金を消費しない傾向にある。今回の商品開発においては現状取り込めていない「釣り初心者、釣りをしたことがない人」を狙う戦略に。
・ターゲット設定:釣り経験のない20代~30代女性
→船酔いやフェリーの到着時間の制限から、船釣りの時間は1時間に設定。短時間で初心者でも釣れる釣り方のタイラバを使うことに決定。・「釣りの授業」の実施
→「すぐ釣りに行く!」ではなく、海の中の様子や魚の特性、釣りの仕掛けの仕組みを漁協の人がレクチャーし理解を深める。
→仕掛けの「タイラバ」は色の組み合わせが自由なので自分で考えてオリジナル仕掛けを作る。
※釣りの授業の狙いは「交流機会の創出」
※旅の満足度は地域のヒトとの交流が重要な因子となる。体験の中で戦略的に地域事業者と観光客の交流をセットした。本プランターゲットは釣り経験が浅い観光客。「魚ってどのくらいの深さにいるの?」「なぜこの仕掛けで釣れるの?」など素朴な疑問を持っているはず。釣りの授業を商品に組み込めば、観光客から地域事業者へ質問ができる機会となり、知的欲求を満たすことができる。また、普段観光客と接する機会がなく接客に慣れていない漁協職員さんにとっても、釣りの授業があることでコミュニケーション機会となりリレーション形成の環境になる。・漁協×ホテルが連携することで最大化されるメリット
→釣った魚はその日の夜にホテルのディナー1品として出てくる。
→1人2万円~のリゾートホテルの連携により、高いクオリティの料理が提供される。和食のみならずイタリアンや中華等、若年層にも幅広く楽しめるのもポイント。
→宿泊プランとしてOTAで販売を行うことで、体験商品として独自のプロモーション費用をかけることなく一定の訴求ができる。(予算があれば独自プロモーションを行うに越したことはないが)【POINT】
・「釣りの授業」を行うことで参加者と受け入れ側の交流機会を生み出す。仕掛け作りに関しては自身が作った仕掛けで釣れた時の喜びはもちろん、釣れなかった時も「今度は色を変えてみよう」と次への意欲につながっているのが副産物である。カラフルなタイラバはお土産に持って帰れるのも喜ばれている。かわいい、らしい。
・宿泊施設連携で宿泊プラン化を実現。OTAでのプラン販売等販路接続のスピード感担保が可能に。・体験全体の流れは、釣りの授業60分、釣り体験60分、釣った魚をホテルディナーとして堪能90分
▲釣りの授業では釣り道具の使い方もレクチャー。陸で竿とリールの使い方を実演できるのは初心者に好評
▲個人個人の感性で色や大きさを選べる。自分だけのオリジナルタイラバの完成!この頃になると早く釣りに行きたいと参加者はウズウズし始める
▲取材日はブリが釣れてブリシャブが登場!もし釣れなくても漁師さんがお裾分けしてくれるのも嬉しいポイント
- 価格イメージ
商品造成:50万円
- 制作期間
6か月間
-
▲魚の気持ちを想像して、「色」「形」「重さ」を決めていく。イマジネーションを膨らましながら自由に作れるのでワイガヤと盛り上がる -
▲自分で釣った魚が本日のディナーに。贅沢な楽しみ方です
